ボールが無いときのプレー
最近、雨や雪や霜でグランドコンディションが悪く練習が思うようにできません。やりたい練習はたくさんあるのですが。
今、東京都サッカー女子U14の大会中です。
うちのクラブはホワイトとレッドに分けて2チーム参加しています。
ホワイトは中学1年生と小学6年生半分半分、レッドは2年生に1年生1人です。
2チームとも予選リーグを勝ち上がり、決勝トーナメントへ進みました。
ホワイトは初々しい試合内容で見ごたえがありました。
先日の試合では小学生が他の大会と被ってしまい、人数が足りない中で全員サッカーで皆頑張っていまいした。なにしろ人数が7人なので1列足りません。バックはトップとワンツーで裏に抜けたり、クリアーしたら相手ゴール前に詰めるみたいな。非常に良い経験になったと思います。
レッドは運も良く、先日の試合で勝つことができたのでベスト4進出です。
もちろん良いプレーはたくさんありました。しかし、良くないプレーも多かったです。
やっと本題ですが、ボールのないところでの動きについて考えてみます。
ボールがないときのプレー(オフ・ザ・ボール)
サッカーではボールを触っている時間(ポゼッションの時間でなく1人が触っている時間)は少ないです。プロの試合(90分)でもボールに絡んでいる時間は1人1分程度です。ほとんどの時間はボールを触ってない状態です。
ボールを持っている時は誰でもプレーできますし、良いプレーをしたいと思うでしょう。しかし同じようにオフザボールでも良いプレーをしなくてはなりません。
でも、オフザボールで良いプレーをする事を、意識してやっている選手は少ないかもしれません。
オフザボールのプレーは持っている時より余裕があります。一見、意識して集中していれば難しいプレーではないように思えます。
1試合のうちにどれだけ集中して動くかによって、経験とスキルが身につくはずです。しかも質の高い動きをすれば、試合でボールを触る機会も増えますので、ボールを持っている時のスキルアップにも良いはずです。
意識して動くことで多くの経験を積み、それが当たり前になって、自然と動けるようになると思います。そして、質の高い動きができるようになるのではないでしょうか。パスを出しやすい場所に動く事が自然にできるようになったら、相手の裏をかく動き、相手にとって嫌な動き等ができるようになってくると思います。
ただ受身でボールを待っている状態や、ボールウォッチャーで仲間のプレーを見ているだけでは向上は望めないと思います。試合でもいい結果に繋がらないでしょう。
アイディアを出すことに根性を出す
アイディアを出すことに根性を出す事が大切に思います。
「何も考えないでボールを待っている」「見方がドリブルをして前に進むから一緒に進む」。これにはアイディアがありません。自分がどうしたいのか、どうすると仲間を助けられるのか、何をすれば得点に結びつくのか。守る時も同じです。見方がマッチアップしているのをただ見ているのでなく、常に発想力を出してプレーするべきだと思います。
これらは簡単で当たり前にやっている選手もいますが、難しく感じてできない選手もいます。これも個人技です。「ボールを持っている時は上手い」だけでは半分です。両方ともトレーニングトレーニングしていかないといけないと思います。
ではどうしたオフザボールで良い動きができるようになるのでしょうか。良いとひと言で言えませんので、ここでは球際でサポートする動きに絞って考えてみます。
サポートする動きができない理由
- プレーに参加する気がない
- 上手い選手に遠慮している
- 上手い選手のプレーを見入ってる
- 集中してない
- ボールが来たらどうしようとミスを恐れている
- 動き方が解らない
このあたりだと思います。
1、4は論外です。2、3、は自信を付ける必要があるかもしれません。自信を付けるにも、失敗を恐れないでたくさんプレーする必要があります。
5はミスをしても良い環境を作るか、ミスをしてもへこまないハートを持つ努力をするですかね。
問題なのはは6です。
そもそもサッカーはピッチの中で自由に動き回るもの。決められた事を上手くする競技とは違います。
もちろん動き方にも、その場の状況で、良い悪いがありますが、もともと決まってないものをアイディアでやるスポーツです。
誰も正解を知りません。誰も動き方の正解を知らない状態でプレーをしています。経験や判断で一番良いと思う動きをしているか、経験から自然と動けているだけです。
わからないのは当たり前で、その上で行動しているのです。
「わからない」と言うことは先読みができないということになるのでしょうか。
学校でも、仕事でも、家庭でも、同じですが、言われなければやらない人がいます。言われれば上手くこなす人もいます。
「動き方がわからない」という事は「動き方が難しい」と大きく違い、後者は考えているが、前者は考えていないということでしょう。
わからない=考えてない という事でしょう。
先にも書きましたが、決められた事がない中でプレーをしています。
自由だから何していいかわからないと言う事は、サッカーの話ではないところだと思います。
「自分から動く」、これは簡単なようで、人によっては難しいことなのかもしれません。
なんで動けないのかを考える事で、動くことの難しさを知ることができます。
難しいとわかって、初めて努力できるのかもしれません。
簡単に言ってしまうと、「受身でいるか、自らプレーを作るか」ということだと思います。「自ら考えてプレーをする」事が大切なだとかわかります。
指導者は動き方の強要をしてはいけない事もわかります。強要してしまうと選手の発想力を奪ってしまいます。
強要すればその時は強いチームは作れるかもしれませんが、自ら考えて素敵なサッカーをする集団にはならないと思います。
ただ、「自分から動く」という事はしっかり指導していかないといけないと思います。
毎回ですが考えて終わってしまいました。
コメントを残す