サッカーの技術は何を教えるか

体と脳に刺激を与える

サッカーの技術は何を教えるか?

コーチ間で「低学年はドリブルとかの個人技だけ練習させれば良い」とか、「小学生はパスの練習とかいるか?」等を話されているのを聞きます。プレゴールデンエイジ(8歳、9歳位まで)では神経回路が急激に発達していく時ですから、ドリブルやトラップ等のクローズドスキル(1人で思い通りにボールが扱える技術)を練習させたくなると思います。ゴールデンエイジ(9歳から12歳)あたりからオープンスキル(実践の中で使える技術)をやらせようとか思うでしょうか。

いろいろ考えるとややこしいですね。

自分のシンプルに考えています。

「子供の時にサッカーをやっていないとドリブルやリフティング、トラップなどはあまり上手くならないんだろうな」、とかは感じていましたが、「何歳だからこれをやる」、とかは考えていません。小さい時はキックも飛ばないので、ドリブルなど、ボールを触っている時間を多くとる練習をメインにするとかそんな程度です。

それよりも、今の子供達にいかに「体と脳に刺激を与えられるか」を考えて、練習メニューと指導を日々考えました。「成功体感」「成功体験」をさせることが大切だと思います。

常に脳や体に刺激というか負荷をかけるように心がけました。同じ練習でも出来てきたら負荷をかけられるようにアレンジして練習をさせました。

自分はサッカー関連の本や雑誌はほとんど読みません。練習メニューは本や、インターネット、ビデオ等で様々なものがあります。しかし、必要と思う技術を身に付けさせるための練習は、どんどん頭に浮かんできますし、自分が教えている子供達に必要な練習は毎週見ているわけですから自分が一番知っています。週に2日しか練習がないので他のメニューをやる時間がありません。

では、どこから練習メニューを考えるかですが、すごくシンプルに、「サッカーで使うだろう技術を全て出来るようにさせる」です。どういう事かというと、日本代表やヨーロッパのサッカーのテレビを見ていると、様々な技術を選手たちは使用します。それを録画して、ガン見して、メモリます。その技術がどのような練習メニューで身に付くかを考えます。

例えば、香川真司のターンとか、スペイン代表のパス回し等々、多すぎるので、優先順位を付けて練習させます。

まず、相手がいない状態(クローズドスキル)で、体に覚えさせます。ターンだったら、2人1組でボール1つ。パスをしてもらって体を開いてトラップし、アウトサイドでターンします。そしてまたパス。これが出来るようになったら(体験させたら)(今すぐ出来なくてもよし)今度は、この技術が有効になるように相手がいる状態を作り、実践的に(オープンスキル)練習メニューを組みます。

ダイレクトのワンツーを実戦的に身に付けさせたいなら、ミニゲームで、得点をワンツーの成功につけてあげるなど、いろいろ出来ると思います。

自分でサッカーをやっている方なら、自分が普段使う技術やチームプレーを逆算してメニューを考えるのも良いと思います。

これをやっていると、失敗メニューも山のように増えていきます。でもそれで子供たちともコミュニケーションが取れますので楽しいと思います。

サッカーは勝負です。中にはチャリティーマッチなどのエキシビジョンや、フリースタイルリフティングなどもありますが、サッカークラブで教えるのは本物のサッカーです。本物のサッカーは真剣勝負。敵がものすごいプレッシャーで当ってきますし、マークもきつく、ほとんどが動きながらのプレーになります。ボールコントロールするのは大抵相手がいてのことです。

ちっちゃい子供のうちから実践的に相手と対峙してボールを扱えるようになった方が自分は良いと考えます。この相手との距離感や、ボディコンタクト、周りを見る力、判断力、全てが個人技であり、その子の将来の財産になるものと思っています。

余談ですが唯一熱読したのは、「4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する」これは面白いです。練習メニューについてでは無いです。サッカーの戦術について奥深く書かれています。

杉山 茂樹¥ 249

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